世界一詳しい標準作業票の書き方

ここでは、標準3票の1つ「標準作業票」の書き方を解説します。

世界一詳しいというとハードルが高いですが、セミナー等で質問を受けた内容も随時反映させていきますので、ゆくゆくは世界一になるのではという意味で載せております。より良くするために、ぜひ諸先輩方からのご意見もお待ちしております。

※標準作業組合せ票の書き方はこちらを参考にしてください。
※筆者の経験で、様々な会社のオリジナル内容を反映させた部分もございますので、いわゆるトヨタ生産方式のと違う部分もございます。その点ご了承ください。

 

では、早速解説に入ります。

 

まずは、標準作業票とは?を纏めますと、

標準作業組合せ票とは、

「作業者ごとの作業範囲を図示した帳票。各要素作業を線で結び、動線のムダを見るために利用される。タクトタイム、作業順序、標準手持ちのほか、品質チェック、安全注意などの記号も記入して、標準作業票は現場の対象工程に掲示することで、工程管理も行える。」

動線のムダを見て、改善のための重要な帳票となる。

 

標準作業組合せ票より理解しやすい内容かと思います。サンプルで理解できていきますので、まずは「作業の動線を細かく分析するための帳票」という程度の認識で結構です。

 

さらに先を進めて行く前に、用語の解説をします。(私が初めて現場に入った当時、用語が全く分からず、外国に来たような感覚でした。使っていれば徐々に慣れてきますので、焦らず身に着けていきましょう。)


☑「標準手持ち」

繰り返し同じ手順・動作で作業できるように工程内にもつ最低限の仕掛品

【解説】

標準手持ちは、スタート時に各工程がサイクリックに動くための、仕掛品。工程と工程の間、設備内などに設置します。工程間は分かりやすいと思いますが、設備内は分かりにくいと思いますので、図をご覧ください。イメージとして、昨日の終業時に加工後の仕掛品を取り出さずに設備内に置いておいて、翌朝の始業時にそのまま使います。こうすることで、手待ち時間なくサイクリックに作業をすることが出来ます。「手待ち」と「手持ち」を混同しやすいので注意しましょう。

イメージ図:標準手持ち「無し」のパターン

 

 

イメージ図:標準手持ち「有り」のパターン

 

 

 


☑「分解番号」
ライン内の工程を分割した番号

【解説】1つのラインで、作業者が複数人いる場合や、1シートに収まらない場合に、分解する番号です。例えば5分割した2番目であれば「2/5」と表記します。


☑「タクトタイム(TT)」「サイクルタイム(CT)」「実行タクトタイム(ATT)」

標準作業組合せ票の記事に載せておりますので、こちらをご確認ください。


以上が、まずは覚えて頂きたい用語です。

 

標準作業票の定義やその用語説明を聞いても、ピンと来ない方も多いと思います。サンプルで見ていきましょう。

 

ある一人の作業者が、①~⑥の作業を繰り返します。

①で粗材をとり、M-001という設備まで歩行。

②設備の前に到着したら、既に設備で加工し終わった加工品(仕掛品)を取り出し、粗材を設備にセットして起動スイッチをつける(自動送りをかける)。先の仕掛品をもって、M-002まで歩行する。

③設備の前に到着したら、既に設備で加工し終わった加工品(仕掛品)を取り出し、前の仕掛品を設備にセットして起動スイッチをつける(自動送りをかける)。先の仕掛品をもって、M-003まで歩行する。

⑥完成品を完成品置き場に置く

このことを、標準作業票で示すと、以下のようになります。

 

 

【留意点】標準作業票は書くことが目的でなく、あくまで「改善のための道具」で、作業者の作業順序と作業動線が確認でき、作業編成の良否と作業改善の必要性を見つけるために活用されます。

書き方は、①~⑬のようになります。

 

 

書き方は以上となります。

まだまだ理解が出来ない方は、ぜひ自分で、手書きで是非書いてみましょう。以下が例題ですので、試しに書いてみましょう。


 

→標準作業票のフォーマットはこちらをお使いください。

弊社ソフトの【自動】標準作業票を使えば、自動でチャートを表現できますが、まずは仕組みを覚えるためにぜひ手書きでトライしてみてください。


 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

正解はこちらです。

【正解補足】

    • ネック工程の斜線は忘れがちですので注意してください。
    • 最後の戻り線のみ点線矢印となります。その他の線は実線の矢印無し。ただし矢印無しだと見にくい場合もあるので、矢印を書く場合もあります。(弊社製品の【自動】標準作業票はどちらも対応可能です。)

 

以上を理解できれば、凡その標準作業票は書くことが出来ると思います。

ちなみに下記が、弊社自動標準作業票の対応範囲です。

・各作業番号の作成

・作業番号順に動線を接続

・動線の表示位置の変更

・動線の矢印化

・「標」から「表」への変更※

※標準作業票を書く際に、現状の見たままを表現するという意味で、「表」標準作業票(おもてひょうじゅんさぎょうひょう)と書くことがります。改善して標準とするときに「表」から「標」に戻します。

 

※仕組みを覚えましたら、弊社ソフト【自動】標準作業票がきっと便利だと気付くと思います。ぜひご利用ご検討ください。

※作業動線について分析する場合は、標準作業組合せ票の書き方を参考にしてください。

 

Related Posts