世界一詳しい標準作業組合せ票の書き方(後編)

ここでは、標準3票の1つ「標準作業組合せ票」の書き方を解説します。
(標準作業組合せ票=標準作業組合わせ票=標準作業組み合せ票=標準作業組み合わせ票)
世界一詳しいというとハードルが高いですが、セミナー等で質問を受けた内容も随時反映させていきますので、ゆくゆくは世界一になるのではという意味で載せております。より良くするために、ぜひ諸先輩方からのご意見もお待ちしております。

【前編】は、基礎的な解説・スタンダードなパターンの書き方を解説します。
【後編】は、特殊な現場作業を表現するための書き方を解説します。

※標準作業票の書き方はこちらを参考にしてください。
※筆者の経験で、様々な会社のオリジナル内容を反映させた部分もございますので、いわゆるトヨタ生産方式のと違う部分もございます。その点ご了承ください。

では、早速【後編】に入ります。

特殊な表記の仕方となるパターンをご紹介します。

ちなみにここからは、特殊パターンを表現するために、標準作業組合せ票の帳票を一部変更しております。
作業順の横はNoを示し、同じNoの作業は、同じ作業であることを示します。(詳しくはパターン④の事例で紹介します)。
※今回はTTでなく、ATTで表現していますが、組合せ票の書き方はどちらも同じです。

 


① TT>=CTかつTT>=(最大の手作業時間+自動送り時間)

【解説】それでは、まずは上記フォーマットがこの帳票を使って書いた、前期例題を同じ通常パターンになります。手作業時間と自動送り時間を足して最大になる作業順は、今回の場合作業順5になります。手作業時間+自動送り時間は、21秒なので、今回TTの30秒以下となっています( TT>=(最大の手作業時間+自動送り時間))。

 


② TT>=CTかつTT<=最大の手作業時間+自動送り時間

【解説】①の一方、この事例では、手作業時間と自動送り時間を足して最大になる作業順は、同様に5となりますが、手作業時間+自動送り時間は、31秒なので、今回TTの30秒を超えてしまいます。( TT<=最大の手作業時間+自動送り時間)。その場合、設備を待つことになるので、最大の手作業時間+自動送り時間ー(手作業時間+歩行時間の合計)が、手待ち時間になります。つまり、設備での加工が終わるまで、作業者は待つことになります。

※手待ち矢印は、最後に表示することが一般的ですが、実際には、設備の前で手待ちすることもあるので、今回でいう作業順5の手作業時間前に矢印を表現することもあります(②の補足1参照)。また自動送りの折り返し部分に関しては、③を参照してください。

※ TT<=最大の手+送の場合、 ②とは違い、TT<=CTであっても、CT<最大の手+送であれば、今回と同様な手待ち表現となります(②の補足2参照)

 

②の補足1

 

 

②の補足2

 


③TT<=CT

 

 

【解説】タクトタイムより、サイクルタイムが大きい場合、自動送りの折り返しをサイクルタイムで行うことになります。1周ごとにかかる時間は、タクトタイムでないので、折り返しはサイクルタイム部分となります。

 


④戻り歩行

【解説】同じ作業を再び行うパターンを紹介します。1周のうちに自動送り時間の短い設備を2回使う場合などで表現することが多いです。最後の戻り歩行と同様に、途中で再び行う工程に戻るように示します(戻り歩行)。こちらの例で言えば、No.3の作業③を、作業順3と7で2回行っています。

 


⑤複数周パターン(複数回周ることで作業1に戻る)

 

 

【解説】今まで1周で完結するパターンでしたが、2周以上周ることで再び同じ作業順1で戻れるパターン紹介します。例で言えば、3回周ると同じ作業順1となることが出来る事例です。(今回はNo1の作業①に戻る時に1周とカウントされるパターン。)1周目は、ATTに間に合わないので、2周目開始と繋がっています。3周目開始の部分は、2周目のタクトタイム(30秒×2周=60秒に間に合っているので、タクトタイムまで手待ちとなってから、3周目がスタートとなります。自動送りは、あくまで3周で作業順1にもどるので、最後のATTの90秒で折り返すことになります。

※今回は、最後のCTが間に合っていたので、ATTで折り返しですが、間に合わなければ、CTで折り返しとなります。(※今回の例では、実は、作業順10の自動送りが、作業順13の手作業開始と重なっています。この場合は、間に合っていないので、本来であれば、手待ち表現となります。)


 

 

 

以上で【後編】となります。
まだ「うさぎ追い」など特殊な事例は存在しますが、以上の例を理解できれば、凡その標準作業組合せ票は書くことが出来ると思います。

 

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※作業動線について分析する場合は、標準作業票の書き方を参考にしてください。

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